ライサ・マクシーモヴナ夫人にはコーヒーだけ30
1998年に、ゴルバチョフ大統領とライサ・マクシーモヴナ夫人を食事に招待した。2人はニューヨークに滞在中で、ウォルドルフ・アストリアに泊まっていた。それで、2人に会ったのはそのホテルのスイートルームだった。大統領は「カリー・インナ・ハリー」で用意させたインド料理を食べていたが、ライサ・マクシーモヴナ夫人は飛行機酔いで、コーヒーを少し飲みたいだけだと言った。二人は本当に何日もかけて旅していたのだ。
コーヒーはポットの中に入っていたが、情けないことに私には開け方がわからなかった。ライサ・マクシーモヴナ夫人もやってみたが、やはり開けられなかった。
それからうちの通訳のシャガールがやってみた。彼も最初は開けられなかったが、やっと開けることができ、ライサ・マクシーモヴナ夫人と大統領両方にコーヒーを入れて差し上げた。
TCE 37. 2004年5月31日↩
Sri Chinmoy, 私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009