紅茶にプライドを粉々にされる31
私のプライドが粉々になった話はたくさんある。知ってのとおり、チタゴンでは両親が紅茶もコーヒーも飲むのを許してくれなかった。禁止だったのだ。お客さんのためだけに置いてあった。そしてアシュラムの生活では、紅茶を飲まないことにプライドを持っていた。20年間で2回だけしか飲まなかった。初めて飲んだ時は味が好きになれなかった。それから何年か経って、2度目に飲んだ時は、砂糖が充分に入っていなかったので気分を損ねた。
紅茶を出してくれた男に、砂糖をもう少しもらえるかと聞くと、「もう砂糖はないよ。」と言われた。すると非常に強力なプライドが私の中に入ってきて、「そうですか! じゃあ砂糖なしで飲みます。」と応えた。
砂糖がほとんど入っていなかったので嫌だっただが、プライドで飲んだ。そしてその後苦しんだ。ものすごく吐いたのだ。何か好きでないものを体内に入れると、体がものすごく強い反応をする。
その紅茶の味が嫌いだったから吐いたなんて、誰も信じてくれないだろう。でも私のシステムの中で何かがおかしくなり、苦しくなったのだ。そして私のプライドも傷ついた。だって自分は何でも食べられるし、何でも飲めると思っていたのだから。
TCE 38. 2004年10月17日↩
Sri Chinmoy, 私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009