パン屋の紅茶7
この前パン屋に行った。女性の店員にクッキーを1ダース頼むと「すみません。11枚しかないんです。」と言われた。12枚あるふりをするのは簡単だったのにも関わらず、だ。誰も数える人はいないでしょう? でも誠実な人というのはいるものだ。そういう人たちのおかげで私たち皆まだ生きている。
8ヶ月か9ヶ月前、そのパン屋で紅茶を飲んだ。店員はまだそれを覚えていて、「紅茶はよろしいんですか?」といつも聞いてくる。
ここは火事になってしまうので有名な店舗だ。以前は別の店主だった。私と握手して、何でも半額にしてくれたものだ。その品が何であろうと、半額にしてくれた。
TCE 15. 1983年5月12日↩
Sri Chinmoy, 私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009