バミューダ行きの飛行機では紅茶だけ4
最近乗ったバミューダ行きの飛行機で、詩を58首書こうというインスピレーションがわいた。おかげで助かった! 乗り込む前に、機中では何も食べない、紅茶しか飲まないと誓ったからだ。それでずっと書き続け、何も食べずにすんだ。バミューダに着くと入国審査の職員が、これまでバミューダに何度来たことがあるか聞いてきた。
「4回です。」
「ここが気に入っているのですね。」
「それはもう。」
「じゃあ、友だちもいるでしょう。」
「いえ、友だちはいませんが、好い人たちとの出会いはあったし、ここが気に入っています。」
職員の男は私の所持品を入念にチェックしたが、「友だち」のためのお土産は見つからなかったようだ。
TCE 12. 1982年1月↩
Sri Chinmoy, 私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009