質問: 本の一章を勉強しなければいけない場合、今言われた集中の仕方をどう応用したら良いのですか。
シュリ・チンモイ: 一行一行するのではありません。一章に集中するということは、何頁にもなります。しかし一度に見ることができるのは2頁です。ですからこのようにしてください。覚えなければいけない頁が10頁あるとします。ただその部分を広げ、読まずに手に持ってください。ただその頁の中に入っていきそれを超えてください。普通の方法で読み始める前に、一語一語あるいは一行一行と読み始める前に、ただ集中してそれを全体で一つのものと捉えてください。行が散らばっている、何行もある、とは捉えないのです。そうすれば集中は非常にうまくいきます。暗記するのが非常に簡単になります。ここで「見ている者」は集中をするその人です。私は生徒だった時、14歳か15歳の時でしたが、集中の力を使って一度に30頁から40頁を暗記していました。先生には「どうやって暗記したの?」と聞かれたものです。もちろん色々なやり方でできました。サンスクリット語にこのためのマントラがいくつかあります。このマントラを4、5回繰り返せば、どんな詩でも2回繰り返したら、それが14行、16行、または20行の詩であろうと、簡単に暗記できます。
Sri Chinmoy, 瞑想:神が話し、私が聞く, part 1, Vishma Press, 1974