質問: どうやって瞑想を始めたらいいですか。

シュリ・チンモイ: まずは、スピリチュアルな本を何冊か読んでインスピレーションを得てください。本物の魂の師(スピリチュアル・マスター)が書いた本でなければなりません。偽物の魂の師や、まだ光明に達していず道中にいる求道者の書いたものはいけません。スピリチュアルな本や聖典は、どうやって肉体的・精神的にある程度規律ある人生にしたら良いか教えてくれます。数日あるいは数ヶ月、このような本に助けてもらいます。

すると瞑想は本からの知識では不十分だ、ということに気づきます。本物の瞑想のしっかりとした経験をしたくなります。実は、一人一人にその人の瞑想というのがあります。もし道の果ての内的なゴールに到達したいなら、真に自分の魂の瞑想をしなければいけません。この瞑想が運命のゴールへ到達する助けになってくれます。その場合スピリチュアルな先生、つまりあなたの魂の資質に沿った瞑想を与えることができる師が必要です。そのような師は真実の探求者に内的に瞑想を教えます。魂が前面に出てくるようにし、魂を通してどう瞑想するのか教えます。または直接その人に会ったとき個人的に教えます。もし魂の師が瞑想を与えてくれたら、それは間違いなくその求道者がし得る最高の瞑想です。

自分に師がいないのであれば、奥深くへ行きハートの一番奥から自分の瞑想を得てください。すぐに喜びを感じる、または継続する喜びを感じる瞑想が、あなたにとって一番の瞑想です。瞑想は各人で違います。あなたの瞑想は私には合わないし、私の瞑想はあなたには合いません。あなたはある食べ物が好きでも、私は好きではありません。あなたはあなたのやり方で正しく、私は私のやり方で正しいのです。しかし一度自分にとって何が最高の瞑想なのかがわかったら、それを続けてください。マインドの中またはアスピレーションを持った自分の存在の中に、いくつか瞑想を形作ってください。今日あるやり方を試してみたら、明日はまた別の瞑想の仕方を試してみるのです。7種類の瞑想の仕方があれば、毎日一つずつ試してみてもいいでしょう。一週間行ってみて、自分が最も満足、あるいは継続する喜びを得られるものが、あなたにとっての最高の瞑想です。

もしスピリチュアルな本を勉強したくない、魂の師も欲しくないというのであれば、まず最重要なのはマインドを落ち着け静かにすることです。そして魂が実際何を欲しているのか魂からマインドに言ってもらいましょう。マインドが静かであれば、魂の光をマインドで受け取れます。光はまたハートを通してもマインドに入っていきます。グループで瞑想するときはこのような瞑想をします。

私がいつもお勧めするのは集中の練習です。そうしないと、瞑想は決して実を結びません。瞑想しようと座っても、数え切れないほどの考えや思いがマインドに浮かんできて邪魔をします。何分間か集中の練習をして、それから瞑想に入ります。長い間集中と瞑想を練習してきたシーカー(真実の探求者)の中には、もう集中が必要ではない人もいます。直ちに瞑想に入っていけるのです。落ち着いて静かなマインドを持つのはたやすいことではありません。非常に困難です。神の恩寵と、最も誠実なアスピレーションがあって初めて可能になります。その人に内的な叫びがあり、神の恩寵が降りてきたら、初めてきちんとした瞑想を実践し達成できます。