平和の人

 今日、大変意義深いことが起こった。空港に到着した時点で、飛行機出発時間までわずか12分に迫っていた。急いで搭乗口へと向かった。ドアの近くまで来ると、乗客搭乗担当の男性がこちらへ走ってきて、私の右腕を力を込めて掴み抱擁し、
「シュリ・チンモイ、貴方は平和の方です。先日パンアメリカン大会で貴方が瞑想された時、本当にたくさんの平和をいただきました。」と言われた。

 年齢を聞かれたので、49歳だと答えると、
「毎年若くおなりですね。私には平和が必要です。この世界には平和がひどく必要です。」

 それからチケット提示を求められた。チケットと搭乗券はあったのだが、パスポートが見当たらない。プエルトリコを出る時はいつもパスポートを提示するよう求められるからだ。すると、
「何をされているのです?」

「パスポートを探しているのです。」

「貴方は聖人です。パスポートは不要ですよ。あなたは世界人です。平和の人は世界の人です。」と言われたのだ。