雨のレース
私は100メートル走に出ることになっていたが、レースの直前に雨が降り始めた。そのため走らない人がたくさん出たが、私はちょっと目立ちたかった。インドで競技していた20年間、スターティングブロックを使った事は一度もなかったからか、スタートでバランスを崩し、最下位になった。神は私にこの経験をして欲しかったのだ。その昔16年間、首位をキープした。しかし今回は、一番のランナーと私の間には少なくとも50メートルの差があった。そんなに差があることに、観客は喜んでいた。
ボードを見ると、「プエルトリコ、シュリ・チンモイ」と出ていて、プエルトリコの弟子たちは本当に喜んでいた。400メートル走は走らないことにすると言ったにもかかわらず、聞いてくれず、「プエルトリコ、シュリ・チンモイ」と私の名前がボードに出たのだ。
Sri Chinmoy, 挨拶(1〜4), Agni Press, 1981