イタリアでの瞑想
イタリアで私は講演会をすることになっていた。大きな建物内の小さなホールを予定していた。トラックスーツで行って話をしたのは、おそらく初めてだったと思うが、聴衆は気にしなかったようだ。70人か80人の人が来ていた。例にもれず、インド人が質疑応答の時間を独占した。インド人が3人、他の誰にも質問することを許さなかった。第三の目に感じる圧迫感について、輪廻転生について、というように、次から次へと質問が続いた。
質疑応答の前に、背の高い若者が自己紹介しに来た。イタリア国連大使付きの秘書の1人だと言った。国連での私たちの瞑想に5、6回来たことがあり、非常に良い時間を過ごせたと言ってくれた。瞑想と講演会のために、こんなに小さな集まりに来てくれるとは信じられないと言っていた。実に実に良い人だった。後からのミーティングにも来てくれた。
ミーティングを企画してくれた女性は、本当はニューヨークへ来て私に会い、弟子になりたいと思っていた。しかしニューヨークに来る代わりにマイアミへ行き、別の師に出会い、その人の弟子になった。
「私は正しいことをしたのでしょうか? 本当のグルを見つけたのでしょうか?」と聞かれたので、
「絶対に正しいことをされましたよ。本当のグルを見つけましたね。」と答えた。本物のグルと、本当の道を見つけたことを非常に喜んでいた。
Sri Chinmoy, 挨拶(1〜4), Agni Press, 1981