ヨープ・コープマン: アメリカで起こった精神世界への強い関心をどう思われますか? ほとんどがうわべだけの宗教あるいは活動、そうでなければ漠然と「ニューエイジ」と当時呼ばれたものを追求していたと思いますが。

シュリ・チンモイ: 米国の精神性の問題は非常に複雑です。海上の大きな波のようなもので、沸き起こっては沈んでいきます。もしかしたらどこでも同じような経験をするのかもしれないです。30年か40年ほど前、若い世代が今よりもっとずっとスピリチュアル・ライフを受け入れ、実践していく興味関心が強かった時がありました。実に嘆かわしいことですが、今日、内的に突き動かされる同様の思いは見えないし感じられません。もしかしたら私の完全な勘違いかもしれませんが。若い世代を批判しているのでは決してありません。私は100パーセント、若者の心と人生と共にあります。

もう一つの要素もあります。当時新しいものは何でも奨励され支持されました。何か新しく、やりがいがあり、輝いていることに取り掛かり始めると、内側深くから励まされているように若者は感じたものです。しかし今日では、30、40年前のように大きく人の興味関心を引くことは何もないようです。

人は新しい光、新しい意識を必要としています。昔成し遂げたこと、言い換えれば「人生の泥沼」から抜け出したいと思っています。しかしどうしたら良いのかわかりません。過去には失望しています。そして今、未来を恐れています。新しいことを試みるのを嫌がっています。人生が確実性の欠如と恐怖に占拠されているからです。

ニューエイジ運動への傾倒は、過去の方がもっとずっと強力なものでした。新しいものは何でも歓迎すべきです。同じものが新しくあり続けることはないかもしれないし、不可能でもあります。何か新しいことを達成したい、新しいものになっていきたいなら、自分に厳しく内的な祈りと瞑想を行わなければなりません。

成功の鍵は決意と意志力です。進歩できるかは、神の意思に内的にも外的にも自分を明け渡せるかにかかっています。それは非常に魂を込めて祈り瞑想し、愛を込めて人類に奉仕する中で起こります。

一瞬一瞬、新しい夢、新しい現実、新しいインスピレーション、新しい向上心、新しい達成が運ばれてきます。