質問: スポーツをする人たちが瞑想したかったら、どうやって行ったら良いですか。

シュリ・チンモイ: 毎朝、目が覚めたら忙しい生活に入っていく前に、平和に満ちた幸せな日が与えられるよう神に祈ったら良いと思います。「主なる神よ、今日平和に満ちた一日をお与えください。」と言ったら良いでしょう。これが一つの祈り方です。

もう一つの方法は瞑想を通してするものです。マインドを完全に落ち着け静かにし、ハートに集中します。ハートの中でのみ自分は存在し、他には何もないと感じるようにします。この時、自身の内的存在、つまり自分の神性を心に思い描いています。ほんの少しの考えも持ってはいけません。マインドは落ち着いて静かで、完全に静寂でないといけません。

祈りでは、言葉を使って神にアプローチします。「我が主スプリームよ、貴方の選ばれし道具に、最高の道具にしてください。貴方のやり方で貴方を満足させ満たすことが出来ますように。」というように。一方深い瞑想をすると、為されるべきことは神が私たちの中で私たちを通して行っていると感じます。神が自分たちの中で自分たちを通して行動しているのです。ただその完璧な道具になろうとします。

祈ると、神は天高くにいると感じます。自分の祈りが神の所へ上っていきます。瞑想すると、エレベーターが下がってきます。慈愛に満ちた神が自分のハートの中に下りてきてくれ、必要なことを為してくれます。このように神を感じるのです。

質問: 祈り瞑想することで、誰でもより良いアスリートになれるというのは本当ですか。

シュリ・チンモイ: 全くその通りです。綱引きで自分の側にもう一人友達が加わるようなものです。綱引きの相手が祈りも瞑想もしない人なら、一人ぼっちです。一方貴方には祈りという友達と瞑想という友達が味方にいます。

世界レベルのアスリートの中で、祈り瞑想をする人は本当にたくさんいます。つい先週オリンピック選手の巨人カール・ルイスが私の所へ来て約1時間程一緒に瞑想しました。もう長年の友人なのですが、前回のロサンゼルスオリンピックの際には自分で必要と感じたようで、ホテルの部屋に訪ねてきてくれ、一緒に瞑想しました。彼は自分の祈る生活がかなりの助けになっているとわかっています。何度も何度も一緒に祈り瞑想しました。

祈り瞑想すると、内的な強さ、内的能力を高めます。祈る生活、瞑想の生活で能力が高まるのですから、実践すべきです。鼓舞してくれる友達が二人余計にいるようなものです。皆友達を求めています。いざと言う時、友達は大きな助けになってくれます。スポーツでは助けに来てくれる友達が切に必要です。そして祈りと瞑想が、私たちを助けてくれる素晴らしい二人の友人なのです。