スティーブンと神の会話
「神様、おじいちゃんにはいつも『絶対に嘘をつくな』って言われるの。でもね、おじいちゃんは嘘を何回もついてるんだよ。」「どんな嘘をついたんの?」
「嘘その1。神様はおじいちゃんよりずっと歳をとってるって。 嘘その2。神様は僕たちみたいに目がなくても見えるって。 嘘その3。神様は僕たちみたいに耳がなくても聞こえるって。 嘘その4。神様は口がなくてもしゃべれるって。
今神様は僕の目の前にいるけど、僕みたいに目が二つ、耳が二つと口があるよ。それにすごく若くて素敵だよ。お父さんより若い。おじいちゃんはどうして、神様が自分より年取ってるって言うの?」
「可愛いスティーブン、そうだね。君は正しいよ。でもおじいちゃんも正しいんだ。おじいちゃんは私のことを本で読んで知識を得た。君は私を直接見て知識を得た。おじいちゃんにとって私は一つの概念なんだ。でも君にとって私は本物の人、愛情いっぱいの友、生きた真実だ。」
Sri Chinmoy, 子供と神の対話, Agni Press, 1971