ピーターと神の会話
「神様、パパにもママにもうんざりしているんだ。イヤになっちゃった。ぼくはまだ7歳だよ。まだ子供なんだよ。それなのにママには『いつも部屋をきれいにきちんとしておきなさい』って言われる。パパには『毎日シャワーを浴びなさい』って言われる。神様、それでね、ママはすごく難しい言葉を使うんだ。『清潔』って。神様、この変な言葉の意味知ってる?」「多分知ってるよ。」
「じゃあ教えて。」
「それはね、全然汚れてない、てことだよ。)
「そっか。神様ありがとう。あ、そうだこれも聞きたかった。パパとママが毎日シャワーを浴びて部屋をきれいにきちんとしなさいって言うけど、それって正しいの?」
「そうだね、正しいよ。」
「神様までそんなこというの? 神様もパパもママもみんなおんなじ。教えて。パパはちっちゃかった時、毎日シャワー浴びてた? ママはちっちゃかった時、自分の部屋をきれいにしてた?」
「いや、君くらいの歳の時、君のパパはシャワーを浴びてなかったし、ママも毎日部屋を掃除してはいなかったなぁ。」
「じゃあどうして僕にそうしろっていうの? 不公平だよ。」
「ねぇピーター、だから私はね、長い間君のパパのこともママのことも好きじゃなかったんだ。パパとママが毎日ちゃんとシャワーを浴びて部屋をきれいにするようになってから二人が好きになったんだよ。」
「でも神様、僕は神様に最初から僕のことを好きでいてほしい。」
「毎日シャワーを浴びて、部屋をきれいにきちんとしたら君のことを好きなだけじゃなく、大好きになるよ。それに、君をとても誇らしく思うようになる。」
「神様、ありがとう、ありがとう、ありがとう。」
Sri Chinmoy, 子供と神の対話, Agni Press, 1971