第七場

[ヘロデ王の城]

ヘロデ: 我慢ならん! 考えられん! 有り得ん! 他の誰かが王になるなぞ、許さんぞ。王、唯一のユダヤの王は私だ。司祭長と律法学者はこう言った―その小さな赤子の王はベツレヘムにいると。本当にそんな者がベツレヘムにいるのか確かめたい。もし本当にいるなら、殺す。神のところへ送ってやる。この世に生きている限り、私は王で居続けるのだ。

[三人の賢者が入ってくる]

ヘロデ (三人に挨拶をして): よく来てくれた。噂は常々聞いておるぞ。東の果ての地からやってきた、三人の並外れた賢者たちよ。星の動きがわかるとか。それによると、一つの星が新しい王のところへおまえたちを導いてくれるのだな。その神聖な子を見てきてくれ。そしてその子についてわかったことを持ち帰ってきてくれ。そうしたら私が自ら出かけて行き参拝しよう。

[三人の賢者が出て行く]