第十三場

[イエスとマリアが家にいる。]

イエス: 母上、お許し下さい。

マリア: 息子よ、何も悪いことはしていないでしょう。なぜ許しを請う必要があるの?

イエス: 母上、昨日結婚式で、母上に必要以上に失礼な振る舞いをしました。葡萄酒が足りなくなり、母上にどうにかするよう頼まれたのに、私は本当に冷淡でした。「婦人よ、あなたにも私にもそれは大事なことですか? 私の時はまだ来ていない。」と言ったのです。

マリア: でも結局は私の言うことを聞いてくれたでしょう。だからあなたに不満なわけがない。息子よ、あなたは水を葡萄酒に変えた。なんて奇跡でしょう! イエス、あなたの起こした最初の奇跡ね。これからきっともっとたくさんの奇跡を起こすでしょう。でもこれだけは言える。もしあなたが外的世界で五十の奇跡を起こすなら、内的世界では五万の奇跡を起こすことは間違いないわ。あなたが内的世界で行うことはすべて、天で神聖な父なる神、この世で私の素朴な魂が知ることになるの。イエス、昨日結婚式で、私は使用人にあなたの言うことを聞くように言いました。今日は全世界に、あなたの言うことを聞くようにいいます。そして絶対にそうなることでしょう。

イエス: 母上、私を買いかぶりすぎです。

マリア: 息子よ、あなたの超自然的高みは、私の経験の領域を遥かに越えたものだし、私の想像も遥か越えたところにあるわ。

イエス: 我が母よ、わかっています。母上はただ私の神性が表に出てきてほしいのですね。私は太陽、母上は月です。私は昇っていく。だから母上は、朗らかに無条件に自分を隠していく。これからは、後ろに下がっていると決められたのですね。それが私への愛であり、私との一体感なのですね。母よ、私はいつの日か偉大になるかもしれません。でも母上は善良です。私にとって、偉大なんて善良に比べたら何でもないことです。