ステファニーと神の会話

「神様、何歳?」

「1歳。」

「たった1歳! じゃあわたしの方がずっとおねえさんだ。わたしは4歳。」

「4歳なんだね。すごいな。かわいいステファニー、私のことが大好きかな?」

「うん、神様のこと大好き。でもグルのことも大好き。」

「それはいい。私も君のグルのことが大好きだ。グルと私はひとつなんだ。グルは私の息子だ。ステファニー、秘密を教えてあげようか。」

「教えて、教えて!」

「君はグルのことが好きだろう? でもグルは君のことがもっとずっと大好きだよ。」

「うそ! 神様、信じられないよ。グルがわたしを大好きなのより、わたしの方がもっとグルを大好きだよ。」

「そうか。じゃあ、ステファニーが私のことを好きなのより、私の方がステファニーのことをもっと大好きだって言ったら信じる?」

「ぜったい信じない! 神様がわたしのことを好きなのよりも、わたしの方がずっと神様のことを大好きだよ。」

「それは違うなぁ、ステファニー。」

「ちがわない、神様がまちがってる。わたしが毎日グルに祈っているの知ってるでしょう。でもグルが会いにきてくれるのは、1年にたった2回だよ。だからグルがわたしのことを好きなのより、わたしの方がグルのことをもっと大好きだよ。神様にも毎日お祈りしてるけど、神様は今日初めて会いに来てくれたでしょう。だから神様がわたしのことを好きなのよりも、わたしの方が神様をもっと大好きなんだよ。」

「可愛い可愛いステファニー、グルと私は毎晩、君がぐっすり寝ている間に会いに来ているんだよ。」

「毎晩神様とグルがわたしに会いに来てるの! ママに教えてあげなきゃ! ママ!」

神は最高に誇らしげに微笑み、消えた。