到着すると、ジム・スミスの奥さんのブレンダは私と握手したがらなかった。オーブンを使って料理していたから手が汚くて、と言った。最後には、「左手で握手してもいいかしら?」と聞いてきた。
ブレンダはとても素朴で、優しい心の持ち主だ。軽食をたくさん用意してくれ、紅茶も4、5種類あった。私はもう紅茶は飲まないのでココアを頼んだのだが、用意してなかったため、ひどくがっかりしていた。それでオレンジジュースをいただいた。
オレンジジュースの2杯目を飲んだ後、床にコップを置いた。それから、話している最中まちがってコップを蹴飛ばしてしまった。幸いなことにジュースはもう飲んだ後だった。何度も謝ったが、ブレンダは、「あら、気にしないでください。中は空だったんだし。」と言った。
おいとまする前に、ブレンダは私たち1人1人におみやげを持たせてくれた。家畜の羊の毛で作ったネクタイかマフラーだ。私には茶と白の綺麗なシープスキンをくれ、リフティングをする時足元に敷いて下さい、と言ってくれた。
TCE 19. 1986年11月16日↩
From:Sri Chinmoy,私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009
https://ja.srichinmoylibrary.com/tce より転用