ある競歩のレースで、ベンガル人2人がそれぞれ1位と2位になった。2位がゴールしたのは1位から少なくとも3分は経っていた。ところが審判は間違えて、2位の方を1位だとアナウンスした。
アナウンスが流れると、皆笑い始めた。審判は、自分たちがそんな間違いをするはずはないと怒った。2位の選手は審判のところに行き、「自分のほうがずっと遅かったですよ。」とまで言った。
すると審判の1人は、「そんなことを言っても駄目ですよ。」と応えた。
それで実際2位だった方は1位だった方のところへ行って肩を抱き、「どうしようもないな?」と言った。
すると1位だった方は、「コーヒーでも飲みにいくか。」と言った。
この2人の妻たちは笑いこけていた。幸運なことにこの夫婦は仲のよい友人同士だった。それで4人そろってコーヒーを飲みに行った。
TCE 14. 1983年3月31日↩
From:Sri Chinmoy,私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009
https://ja.srichinmoylibrary.com/tce より転用