レース前のコーヒー3

いつも「過去はごみ」と言っているが、私の場合往々にして「過去は黄金」だ! 今日インスピレーションのため、7マイルの自己最高記録のビデオを見ていた。1980年3月30日、コネチカットでのことだ。1マイル7分19秒のペースで走った。そう、私にとって過去は「ごみ」ではなく「黄金」だ。

そのレースが始まる5分前、我らがリムジン・ドライバーのパヴァカがやってきて、「グル、紅茶かコーヒー召し上がりますか。」と聞いてきた。

当時紅茶もコーヒーもめったに飲まなかったので、「何もいらない。」と答えた。

「でもグル、コーヒーは飲まれた方がいいですよ。」と言いパヴァカがコーヒーを1杯持ってきてくれ、お陰でレースの始めの頃力がでた。最初の1マイルは6分51秒で走ったのだ! しばらくするとコーヒーの効き目がなくなった。それでも最後の1マイルのタイムは7分9秒だった。

レース全体のタイムは51分18秒。今でもそれが自己最高記録だ。


TCE 11. 1981年9月20日

From:Sri Chinmoy,私の紅茶とコーヒー体験談, Agni Press, 2009
https://ja.srichinmoylibrary.com/tce より転用