「グル、私のこと覚えていませんか? 先日一緒に800メートル走を走ったのですよ。」と言われてわかった。ニューヨークシティーのランダルズアイランド・レースに来た人だった。ダニーにビデオを撮るように頼んでおいたランナーだ。
「ええ、本当にいい走りでしたね。私の方がずっと後ろにいました。」と応えた。自分の年齢カテゴリーで国内トップの人だ。私に会えて非常に嬉しがっていた。プエルトリコに私が来ているというのが信じられないようだった。ランダルズアイランドでの彼のタイムは2分10秒。私のタイムは3分だった。かつてインドでは、800メートル走一位だったのだが。
30分後に、ただ話をしにこの彼が再びやってきた。パンアメリカン大会で800メートル走では皆を負かしたが、100メートル走では入賞できなかった。それで、お互い優しい励ましの言葉をかけ合った。
その後、年配の選手数人が自らの競技を通して、自分たちにも走り高飛びや棒高跳ができるのだということを見せてくれた。1人は肩で棒を押してしまい笑われたが、良いジャンプをする選手も1人か2人いた。私は観戦を楽しんだ。やり投げで、方向が合わない選手もいた。世界チャンピオンにでさえおこる問題なのだ。
75歳で非常に速く走った選手が1人いた。レースが終わると、1、2、3位のランナーがお互いを抱擁し合い、写真を撮っていて、本当にワクワクした。実に実に良い経験がたくさんできた。From:Sri Chinmoy,挨拶(1〜4), Agni Press, 1981
https://ja.srichinmoylibrary.com/slt_1 より転用