5000メートル走の最中、ザトペックは自分が勝って欲しいと思うランナーを一人選び、
「このランナーが一番になる。」と言った。偶然にもそのランナーは約一年前私に手紙を書いてきた人だった。私のことを耳にし、私がしたあることについて激励してくれた。その人とこのランナーが同一人物だとザトペックに言うのを忘れていた。ザトペックは手を叩きそのランナーの名を大声で叫んでいたが、一番にはならなかった。後で、そのランナーが私に会いたいということだったので、その人の所へ行き祝いの言葉をかけ、元気づけた。
ザトペックが5000メートル走の表彰役として出ていくと、聴衆みんなが拍手を送った。スタジアムにいた誰もが彼のことを盛んに称えていた。From:Sri Chinmoy,挨拶(1〜4), Agni Press, 1981
https://ja.srichinmoylibrary.com/slt_1 より転用