質問: お弟子さんの一人が瞑想中に貴方の過去世の顔の一つが見えたという話が出ました。どうして過去の肉体が見えるのですか。

シュリ・チンモイ: 写真を見ることで内的経験、内的ヴィジョンを得ることができます。その人自身の内側に何があるかによって違う経験をするのです。ある人が私の意識と一体化する時、今世の意識だけではなく、何世紀にも渡って常に大きくなり続けている意識と一つになります。意識が肉体の世界で具現化されると、その存在をより簡単に確信できます。これが私の肉体ですが、過去世では他の体を幾つも経ました。しかし奥深くにある魂は一つです。普通の人には私の魂は見えませんが、肉体は見えます。この弟子が私のことを見たとき、私のすべてに行き渡る内的意識を見るのは不可能でした。それで過去世の一つが見えたのです。私が違う名前、違う姿形を取る、ということを肉体の意識が納得するためです。この肉体の世界では、形のある存在はなんでも理解できます。「すべてに行き渡る意識」に決まった形は何もないのですが、認識する必要性がある場合、過去世が見えるように神がしてくださるのです。 誰かの魂が夢またはヴィジョンで見える時、現在知っている姿形で見える場合が非常に多いのですが、魂の中へ深く入っていくと、過去世からつながりのある人ならば、その人の前世の肉体が見えることもあります。それが今回起こったのです。

From:Sri Chinmoy,瞑想:神が話し、私が聞く  part 2, Sri Chinmoy Lighthouse, 1974
https://ja.srichinmoylibrary.com/mgs_2 より転用