質問: 横になって瞑想してもいいですか。横になるのがリラックスするには一番ではないですか。
シュリ・チンモイ: 瞑想では確かにリラックスする必要があります。何年も瞑想してきたスピリチュアルな人で、自由に瞑想できる人なのであれば、横になって何時間も瞑想するのは何も問題はありません。しかし初心者、つまり瞑想がまだ上達していない人にとっては、横になることは問題です。このような瞑想はダイナミックでも動的でもありません。血液の流れがきちんと機能しないし、非常に微細な一種の眠気が襲ってきます。しかし座っていれば眠気に襲われることはありません。横になる行為そのものが意識のない世界へと私たちを誘うのです。そして次に、本当に心からダイナミックに瞑想していると感じます。しかしこれは間違いです。私のいとこの一人は、今25歳か26歳になりますが、このいとこはかつて、毎晩横になり少なくとも10時間は瞑想すると言っていました。姉たちが彼女の部屋に入るといびきをかいていました。髪の毛や鼻を引っ張ったりしても起きる事はありません。そして次の朝になると、一晩中瞑想していたと言うのです。これは意識的な瞑想ではありません。無意識に自分が瞑想していると感じていたのでした。瞑想はとても良いことですが、このような横になってする瞑想は、自己の精神性について自分をごまかすことにつながります。座ってあるいは立ってでもいいので瞑想する方がより良いです。歩いて行ったり来たりしながらも瞑想できます。かつて私も兵士の行進の如く非常に早く歩きながら、とてもリラックスして2、3時間あるいはそれ以上瞑想したものでした。
From:Sri Chinmoy,瞑想:神が話し、私が聞く, part 1, Vishma Press, 1974
https://ja.srichinmoylibrary.com/mgs_1 より転用