勝とうが負けようが、それがスポーツに対する見方であるべきです。「人類が進歩を遂げた」と感じるのが最高の幸せです。
最近シューダホタ・カール・ルイスとそのチームメートが400メートルリレーで勝利し、世界記録を破りました。それまでの世界記録は10年前に樹立されたものだったので、破るのに10年かかったわけです。人類がどれだけ進歩したかごらんなさい! ここで勝利したのは誰でしょう? シューダホタとそのチームメートを通してスープリームが勝利したのです。これはスープリームの進歩であり、シューダホタとチームメートが世界全部にそれを示しました。かつて別の4人の選手達を通して、スープリームは記録を樹立しました。今またこの4人の選手達を通してスープリームが新記録を樹立しました。そして時が来たら、また他の4人を通してスープリームが進歩するでしょう。
バイタルは人類の進歩に対して喜ぶべきです。これが正しい態度です。そうせずに、凄いことをしたのは自分のバイタル、自分の力なのだと思い、自分を褒めそやしていると、何日か、何ヶ月か、または何年か経ってプライドが粉々にされる日が来ます。
勝者はいつでも母なる大地、そして人類との一体感に基づき幸せを感じるべきです。人類がその人たちの中でその人たちを通して発展を遂げたのです。人類がもう一歩高い所へ行くために、その人たちが完璧な道具となりました。
バイタルだけでなく、マインドもまた非常に嬉しく思うべきです。マインドは、ある一人のマインドが成功したと感じるのではなく、その人を通して全体のマインドが進歩を遂げたと感じるべきです。ですから進歩がもたらされたことに対し、マインドは大いに喜ぶべきです。From:Sri Chinmoy,シュリ・チンモイとの対話, Agni Press, 2007
https://ja.srichinmoylibrary.com/csc より転用