「チンモイのグルの名前は神だ。」
「じゃあ神様がチンモイのグル?」
「そう、私がチンモイのグルだよ。」
「じゃあ神様はチンモイよりいろんなこと知っているのね。」
「そう、私はチンモイよりもっとずっと物知りだよ。」
「もっとずっと?」
「そう。チンモイよりもっとずっと物知りだ。」
「じゃあ、神様、チンモイとおなじ笑顔してみて。」
神が微笑む。
「神様そうだよ。その笑顔はチンモイの笑顔とまったくおんなじ。じゃあ今度は、チンモイの目とおなじくらい大きくて強くて怖い目にしてみて。」
神が大きく強くて怖い目を見せる。
「ほんとだ。わたしのグルのチンモイとおなじ目をしてる。神様、正直に教えて。グルよりもっとずっと物知りなの?」
「そうだよ、君のグルのチンモイよりもっとずっと物知りだし、チンモイよりもっとずっとたくさんのものを持っているよ。チンモイは全部私から学んだのだから。そして今君のグルが持っているものは全部私があげたものだよ。それを間違って使ったら全部取り上げてしまう力も私にはあるんだ。」
「神様そんな意地悪しないで。チンモイはほんとに優しくていい人だよ。わたしチンモイが大好き。みんなもチンモイが大好きだよ。神様、チンモイから何も取り上げたりしないでね。お願いだから、しないでね!」
「うん、約束するよ、クリスティーン。チンモイからは絶対に何も取り上げない。」
「神様、ありがとう。ありがとう。ありがとう。約束を守ってくれたら、お母さんもすごく『ありがとう』って言うと思う。」
神は甘美な、歓喜と慈愛の微笑みをクリスティンに向けた。From:Sri Chinmoy,子供と神の対話, Agni Press, 1971
https://ja.srichinmoylibrary.com/ccg より転用