ベロニカと神の会話

「神様、わたしはまだ5ヶ月の赤ちゃんなの。グルの弟子の中で1番小さいよ。グルからすごくすてきなインドの名前をもらったの。」

「なんていう名前?」

「わたしのインドの名前はヴァニ。『メッセージ』、『聖なるメッセージ』っていう意味だよ。」

「そうなの。ありがとう。」

「神様、悩みがあるの。」

「ベロニカ、どんな悩みかな?」

「わたしの悩みはね、グルに会うと大泣きしちゃうの。神様知ってるでしょう。わたしはグルの写真が大好き。グル本人より写真の方がずっと好きなの。ねぇ教えて、どうしてこうなっちゃうの?」

「ベロニカ、君は毎日グルの写真を、本当に喜びと愛いっぱいに見ているでしょう。でもグルに直に会うことはたまにしかない。当然本人より写真の方がずっと好きになるんだよ。」

「神様、これで悩みが解決しました。ありがとう。」

神はベロニカに本当に愛情をこめて微笑んだ。

From:Sri Chinmoy,子供と神の対話, Agni Press, 1971
https://ja.srichinmoylibrary.com/ccg より転用